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第44回学芸書道全国展審査報告・作品集特設ページ

第44回学芸書道全国展作品集発行に寄せて

 新型コロナウイルス蔓延防止という社会状況のなか、ご出品いただいた児童・生徒の皆様、ご指導いただいた全国の国公私立の学校教育現場をはじめ社会教育の先生方、ご出品にご理解いただいた保護者の皆々様等のご協力、ご理解のもと、第44回学芸書道全国展が開催できましたことに、衷心より厚く御礼申し上げます。
 我が国の学校教育の内容を具体的に示した新しい学習指導要領も、小学校は今年の4月にスタートし、次年度は中学校、次々年度は高等学校へと年次進行の時を迎えております。特に、小・中学校には、我が国の言語文化としての文字文化の大切さが示されており、学校教育と社会教育とが一層連携していくことにより、この「手書き文字文化」の重要性が、益々増すものと思いますし、この学芸書道全国展の意味・意義も同様のものと確信しております。
 本来ならば、展覧会と表彰式を開催しなければならないところだと思いますが、このような状況から各賞の決定も含め、作品集を発行し、オンラインにて公開することで展覧会、表彰式の開催に代えさせていただくことにいたしました。
 来年の予定では、会場を東京都美術館に替え開催させていただく予定でおります。次年度も奮ってのご参加をお願いいたします。

 令和2年10月吉日
 硯心会会長、東京学芸大学名誉教授         
 長野 秀章


第44回展審査報告

 第44回展は当初、8月下旬の開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、作品展示を中止し、締切も9月まで延期して誌上展として開催することといたしました。そのような状況にもかかわらず、全国の114団体(9団体増)から7718点(1117点減)の出品がございました。指導者の先生方には心から感謝いたしますとともに、その指導に答えて、すばらしい力作を制作した児童・生徒の皆さんに心から敬意を表します。
 本展の審査は、10月10日(土)に、三鷹市芸術文化センターで開催されました。硯心会会員と出品団体の代表の先生方、併せて約20名の出席を得て厳正に行われました。第一次審査と第二次審査を投票により行い、各賞を合議により決定しました。東京学芸大学学長賞10点、新設した東京都教育委員会賞3点、硯心会会長賞11点、東京新聞賞3点、全日本書写書道教育研究会賞17点、東京都小学校書写研究会賞3点、硯心会理事長賞100点の他、硯心会奨励賞、特選、秀作、佳作、入選と各団体賞が決定されました。本年度は、練習時間が十分に取れない中での作品制作であったとは思いますが、作品のレベルは高く、力作揃いでした。
 さて、来年度は第45回展となります。延期された東京オリンピック・パラリンピックが開催予定です。それを受け、日本の文化の一つである書道を広く発信できる展覧会になるよう、会場を東京都美術館へ移し新しい企画を計画しております。終わりに、本展に出品されました全ての児童・生徒の皆さんが、継続的に書を深く学び、その魅力を感じ、その輪を広げることを心から願っております。

 令和2年10月吉日                             
 硯心会理事長、東京学芸大学教授                                     
 加藤 泰弘


第44回学芸書道全国展審査報告・作品集
上の文字をクリックすると、PDF版がダウンロードできます。重たいデータとなりますので、ダウンロード環境にご注意ください。


 本年の第44回学芸書道全国展(主催:東京学芸大学書道科同窓会・硯心会、後援:東京都教育委員会、東京新聞)は、新型コロナウイルス感染症流行の影響を受け、誌上展(本誌およびホームページ)として開催することになりました。
 全国の小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、書道教室など、114団体から、計7718点の作品が寄せられました。審査は10月10日(土)に三鷹芸術文化センターにておこない、各賞が決定しました。大変な教育環境のなか、ご出品いただいた皆様に、厚く御礼申し上げます。

  第44回学芸書道全国展運営委員会

各賞の受賞者数
東京学芸大学学長賞 10名
東京都教育委員会賞 3名
硯心会会長賞 11名
東京新聞賞 3名
全書研賞 17名
都小書研賞 3名
硯心会理事長賞 100名
硯心会奨励賞 183名
特選 1232名
秀作 1551名
佳作 2305名
入選 2300名
合計 7718名

令和2年 第44回 学芸書道全国展
主 催:東京学芸大学書道科同窓会 硯心会
後 援:東京都教育委員会、東京新聞