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第45回学芸書道全国展審査報告特設ページ

第45回学芸書道全国展作品集発行に寄せて

まずは、新型コロナウイルス流行拡大という社会状況のなか、ご出品いただいた児童・生徒の皆様、ご指導いただいた全国の国公私立の学校教育現場をはじめ社会教育の先生方、ご出品にご理解いただいた保護者の皆々様等のご協力、ご理解のもと、第45回学芸書道全国展が開催できますことに、衷心より厚く御礼申し上げます。また、各賞を受賞されました児童・生徒の皆様、保護者、指導者の皆様にお祝いを申し上げます。
我が国の学校教育の内容を具体的に示した新しい学習指導要領も、小学校は昨年の4月にスタートし、今年四月より中学校でスタートしております。次年度以降は高等学校へと年次進行の時を迎えております。とりわけ、小・中学校では、我が国の言語文化としての文字文化の大切さが示されており、学校教育と社会教育とが一層連携していくことにより、この「手書き文字文化」の重要性が益々増すものと思います。学芸書道全国展の意味・意義も同様のものと確信しております。
本年度より、上位賞の展示会場を東京都美術館に替え開催させていただきます。次年度も奮ってのご参加をお願いいたします。

 令和3年8月吉日
            東京学芸大学書道科同窓会 硯心会会長、東京学芸大学名誉教授
            長野 秀章

第45回展審査報告

第45回学芸書道全国展は、これまでの東京学芸大学芸術館から東京都美術館に会場を移し、審査員展に位置づけられる硯心会書展と同時開催することになりました。新型コロナウイルス感染症の終息が見えないなかで、全国の131団体(17団体増)から9284点(1566点増)の出品があり、特に中学生の作品が急増いたしました。指導者の先生方には心から感謝いたしますとともに、その指導に応えて、すばらしい作品を出品されました児童・生徒の皆さんに心から敬意を表します。
第45回展の審査は、7月22日(木・祝)に、東京都美術館の審査室にて開催されました。硯心会会員と出品団体の代表の先生方、併せて約40名の出席を得て厳正に行われました。第一次審査と第二次審査を投票により行い、各賞を合議により決定しました。文部科学大臣賞1点、東京学芸大学学長賞10点、東京都教育委員会賞3点、硯心会会長賞11点、東京新聞賞3点、全日本書写書道教育研究会賞21点、東京都小学校書写研究会賞3点、第45回展記念賞10点、硯心会理事長賞97点の他、硯心会奨励賞、特選、秀作、佳作、入選と各団体賞が決定されました。本年度は、昨年度と同様に、練習時間が十分に確保できなかったと思われますが、作品のレベルは高く、制作者がまさに書いている姿が浮かんでくるようでした。
さて、今年は、延期された東京オリンピック・パラリンピックが開催されております。新型コロナウイルスの感染状況は予断を許しませんが、日本の文化の一つである書道を静かに広く発信できる展覧会になるよう準備を進めてきました。
おわりに、本展に出品されました全ての児童・生徒の皆さんが、継続的に書を深く学び、その魅力を感じ、その輪を広げることを心から願っております。
    
 令和3年8月吉日                      
                   東京学芸大学書道科同窓会 硯心会理事長
            加藤 泰弘
 

●オンライン作品集
学芸書道全国展作品集
上の文字をクリックすると、PDF版がダウンロードできます。重たいデータとなりますので、ダウンロード環境にご注意ください。
●会場の様子は以下より見ることができます。(8月21日15時公開)

音声がでますので視聴の際にはご注意ください。